店長ブログ
本国にはある!
2024年11月12日
いつも店長ブログをお読みいただきましてありがとうございます。AudiAGは第三四半期の営業利益が、91%減の1億400万ユーロになったと発表しました。衝撃の落ち込み、これには閉鎖するブリュッセル工場の関連費用を支払ったためとも言っていますが、でも苦境なのは間違いありません。日産自動車も同様の落ち込みでしたよね・・・日産自動車の場合は、企画している車はほぼEVというところがちょっと違う・・・日産の関係者や従業員は心配でしょうねお察しします。アウディの場合はまだマシ、今月末にはQ5スポーバック、来年早々にはA7のフルモデルチェンジを控えており、NewA5はようやくドイツのショールームに展示されはじめています。いずれもモデル名の数字が奇数、ということはICEやハイブリッドモデル、カッコさえよければ売れるはず、期待してます!さて今日はこちらです。
S6(4G)セダンでお客様が来店ですありがとうございます。S6(4G)のエンジン音はいつ聞いてもいいですよね、ふわっとした感じがありつつ、V8のビートもあり、極上です。さてご用命はというとちょっと急ぎ、ある日メーターに「ブレーキパッド警告灯が出てしまった、以来エンジンかける度に鳴る、うるさい」というもの。点検したら、見事にフロントパッドが・・・ない!走行距離6万キロを超えているのでローターもかなり減っている、どうしますか?「ブレーキですからね、仕方ない!」純正を手配しますね!ということでしたが、「できればリアのように低ダストパッドがいい」とのこと。それもそのはず、リアは前回ATEセラミックに交換済、お手入れが楽ですものね。フロントは前回ATEセラミックに適合するものがなかったのですが、改めて調べると、本国にはある!急いで空輸したのが右上写真のパッドです。もう見ただけでシステム設計はブレンボだなとわかる形状、重りというかバランサー付き、巨大なパッドです。このバランサーがキモなんです。多くの社外パッドはこれがないので・・・またS64Gの場合、これ以外に左下写真のような残量センサーとインシュレーションプレートという、いわゆるパッドに貼る鳴き止めも別途必要なのです。インシュレーションプレートはやはりブレンボ製、ですが純正パーツです。400mm特大ローターはアウディ純正品を選択しました。結構費用がかかりますよね・・・仕方ありませんSモデルですもの!
早速リフトへ。相変わらずダストで見事な汚れ・・・仕方ないとはいえ、きれいにしておきたい方には結構キツイですよね。外したパッドはこのとおり、見事な減り、このくらいになると・・・
ブチ!っと残量センサーが切れて、警告灯が点灯するわけです。センサーはいい仕事しましたね!まだちょっと残っているようにも見えますが、もう少し減ると基材と摩耗材をくっ付けるメタルのブラケットが露出、ローターを攻撃しますので、なるべく早めに交換しなくてはなりません。交換は結構大変、横から上下ピンは入れなきゃいけないし、インシュレーションプレートも入れなきゃだし、鳴き止めのスプリングは超固いし、鳴き止めグリースを塗りつつ、ようやく交換完了!
テストドライブとホイールボルトの増し締めをし、完成です。ホイールも裏表水洗いをし、スッキリです。右写真はリア、ATEセラミックパッドを既に装着しているのでこんなにきれい!S6(4G)でブレーキダストで困っている方、ようやく前後揃いましたのでいかがでしょうか!今回もご利用いただきましてありがとうございました!
それでは次回も読んでください。渡邉でした。