2022年03月05日
いつも店長ブログをお読みいただきましてありがとうございます。半導体不足はもちろんですがウクライナ危機も重なりアウディをはじめ全メーカーが部品の調達が滞り工場の稼働が停止するのは明白、さらに日本に届くのが遅くなるでしょう。あまりもう何を言ってもそれは避けられない事態ですので仕方ありませんひたすら収束や終結を願うばかりです。まさかこの時代に武力による他国への侵略が起きるとは思っていませんでした。さて今日は土曜日にしては重めなこちらです。
ブログをたまに読んでいただいている方はご存じでしょう我が家の飼い犬テツ、実は昨年末緊急手術をしていなければ今頃この世にはいません。入院している間他のことが全く手につかなく日記のようにまとめていたものを犬飼いの皆様の参考になればと思いご紹介します。よろしければですがお読みください。
我が家の柴犬テツは12月26日から入院しています。病名は胆嚢粘液嚢腫という犬特有の病気です。肝臓で作られた消化を助ける胆汁を一時的にためておく胆嚢、その胆汁は通常はサラサラなのですが、何等かの原因(なぜできるかはわかっていないそうです!)でゼリー状になってしまう、すると胆嚢に貯まってしまい、肝臓に逆流、また胆汁を十二指腸に流す胆管も詰まってしまいます。ひどいと胆嚢が破裂、ゼリー状なのでどこかに詰まると命を落としてしまう病気です。
おしっこがやたらと黄色いなと思ったのが1週間ほど前、元気はいつもどおりなので様子を見ることに、ただ後で思えばこの段階で動物病院に行くべきでした。数日後25日急に元気がなくなりさすがにこれはおかしいといつもお世話になっている近所の病院へ直行、血液検査をしてもらうことに。帰りに散歩にと歩いていたら何とストップ、これは生まれて初めてのことです。仕方なく帰るもエサはいつも通りマッハで食べましたが、が、少し残し、あれ?リクが残りを食べてくれました。これも生まれて初めて、逆はいつもです(笑)
26日の朝になったら食べたものをケージ内で戻していました。その後もたくさん水を飲むのでお漏らしやら数回吐くという状況。ケージの中ではひたすら寝てました。採取したおしっこを検査してもらうため朝イチ病院へ。置いて帰ろうとしたら慌てて獣医さんが「血液検査の結果ですが肝臓の数字が悪い、入院レベルです」と駆け寄ってきました。何とか仕事の合間に入院させましたが、家を出てほんの数メートル歩いたところでやはり止まってしまう。なので抱っこして病院まで行きましたこれも生まれて初めてです。抱っこしようと持ち上げると何とも言えないグーーーーーーーーという低い唸り声を出すんです痛そう。歩いて5.6分の病院に着き「お預かりして点滴をしながら検査しますね。何もなければ連絡しません。」なのに数時間後電話が!もうビクっとしてしまい恐る恐る電話に出てみると「エコー検査をしたらテツちゃんはどうやら内科的な治療では済みそうにありません。紹介状を書いて救急病院の予約を取りますから行って検査してもらってください。」と前出の病名ではないかと言われてしまいました。頭が真っ白。ただかかりつけ医と救急病院の連携がまさか人間だだけではなくペットでも行われているとは思いませんでしたので驚きましたしとてもありがたいことです!
翌日27日動けないテツを車に乗せER八王子という南大沢にあるヤマザキ動物看護大学の敷地内にある病院へ行きました。早速検査をしてもらったらやはり近所の獣医さんと同じ見解、ものすごく強い肝臓の炎症を起こしていて、もう開腹して緊急手術するしか我々があの子にできることはない、数日放っておくと最悪・・・との衝撃の言葉。どうしますか?「お願いします」と即答。当然ですよね胆嚢粘液嚢腫は原因がわからないし薬も存在しないというとても恐ろしい病気なのです。その日のうちに緊急手術してもらいましたが私はリクがいるので帰宅して、私だけではなくきっとリクも何だか物足りないような気分で散歩やエサや食事をとり待機。18時に「これから麻酔をかけます、やはり最終的にCTを撮ったらほぼ原因は間違いなさそう、すでに部分的に胆嚢が破裂しています」ひたすらあとは待つだけ、ようやく22時すぎに無事胆嚢を摘出する手術が終了したとの連絡がありました。胆嚢が破裂して肝臓との癒着がひどく、それを剥がすのが大変でした」「ありがとうございます!」頑張ったねテツ!最初の号泣です。リクもきっと私の様子を見てわかったでしょう。
翌日28日から毎日面会に行きました。集中治療室ICUに入れられていますが24時間365日看護なので予約さえすれば10分の面会が可能なんです。つらそうに寝ていて私には気付きません当然ですよね静かに見守ります。そして大晦日31日にようやく、近づいていったら私に気づき立ち上がり少し耳を折ってしっぽを振るではありませんか!きっとテツは状況をのみこめていないので「お父さん何で泣いてるの?」「僕は何でここに入れられているの?」「お散歩?」そんな感じで私を見てました。うれしすぎて看護師さん達に見えないように号泣しました。本当に良かった!ただまだ手術から4日後、テツに負担をかけまいとまた来るねとすぐ退散、こらえきれずに車の運転席でも号泣です。
年が明け1月1日、いつものように面会予約をして病院へ向かいました。受付を済ませ「渡邉さ~ん、どうぞ」検温を済ませて歩く、あれ?いつもと違う方向へ案内されるなと思ったら「もう一般病棟へ移りましたから」部屋に入るなりキュンキュンと声がします。テツがいつものテンションに戻りこっちに向かって全力でしっぽをブンブン振りながらはしゃいでますもうここでなりふり構わず号泣「元気になったねテツ!」ICUはガラス扉で厳重に管理されていましたが一般病棟は仕切りはステンレス格子のみ、手をかざすとペロペロ舐める舐める、シーっと言っても止まりません。「お父さん僕待ってたよ~」てな感じでしょうか。柴ドリルも久々にエリザベスカラーをしたまま披露してくれました。看護師さんも一般病棟だからかどこかフレンドリー「来た時はションボリでしたものね」確かに(笑)ただふと冷静になると非情な現実、テツの寿命はたった5年だったということに愕然としました。いくらなんでも短すぎる!
1月2日、面会に行ったら手をペロペロ舐めてからの大量のうれション、それから4日くらいでしょうか連続でした(笑)ほっとするんでしょうね。1月3日は面会と獣医さんとのお話をしました。ルンルンの退院までのお話かと思いきや・・・血液検査を毎日のようにしていただいているのですがその中で肝腫瘍などが疑われるビリルビンTbilの値が入院時は基準0.1-0.5に対して5.2、術後はむしろ上がり続け今日は14.7、完全に胆管が詰まると20-30に跳ね上がる、そしたら命にかかわるのでもう1度極めて難しいですが外科手術をしなければいけません、と。私はそこで言いました。「もう手術はしないでください。もう十分テツは下痢やアトピー性皮膚炎、そして今回の胆嚢粘液嚢腫など苦しんできました。この先もしそんな状況になったら安楽死を選択します」またもや号泣ですつらすぎます。もう帰っても何もする気にならずリクと散歩へ行って、良くなることを祈って横になりましたが寝られません。
そして運命の翌日1月4日Tbil値は、14.8、止まった!ほっとしましたが昨日寝られなかったからか疲れがどっと出て、帰った後ひたすら寝ました。
Tbil値はそこから5になり3になり、やっと退院となったのが1月8日、実に12日間の入院でようやく家に戻ってきました。先生との退院時のお話「何か制限はありますか?散歩は?「大丈夫です」えさは?「ありません」結構アバウトで拍子抜けしました。で家につき抱っこして持ち上げたら、か、軽い・・・怖くて測定できませんでしたがリクは9.5kg、それよりも余裕で軽かったので元々は10.5kgですから実に2割は減っているでしょう。自分の体重の2割といったら11kg、まさに激ヤセです。なのでモリモリ食べさせてやりたいですが吐き気がする病気なのでそうもいかないどうしよう・・・吐くのが怖かったのですが結局いつもの炊いたお米を13日ぶりに食べさせたらまあ変わらずよく食べること。傷口を掻いてしまうのを恐れエリザベスカラーを付けたまま食べているのでボウルを持ってあげてました。術前と同様見事にモリモリ食べて完食するのを見ていたら、またそこでうれしすぎて号泣。涙までペロペロ舐めてくれましたがクサイ(泣笑)
そして15日は再度血液検査と診察に行ってきました。Tbil値は1.2!順調と言っていいということでした。
以上です上は退院直後の写真、エリザベスカラーをしていた頃です。お腹の毛をほとんど剃られてしまったのでとにかく寒いらしく、また今年の冬に限って極寒、24時間エアコン暖房し私が家にいる時はストーブも。かじりついてます(笑)リクは相変わらずですがテツが帰ってきたとき見るなり私には振らないのにぶんぶんしっぽを振ってたのが印象的、何でだよ~(笑)ずっと寒かったこともあって出勤はしていませんが薬を服用しながら家でゆっくりリクに付き合ってもらって過ごしています。薬は近所のかかりつけ医で処方してもらい血液検査も定期的に行っていてまあまあの値を保っています。最近は体がかゆいらしくちょっと肌に赤みがあったりしますが元々アトピー性皮膚炎も患っていましたのでさほど驚きません(笑)もうちょっと毛が生えそろって元気になったらまたパシャリをアップしますのでしばしお待ちください。せっかく関係者の皆様のおかげで胆嚢レスに生まれ変わったんだから1日でも長く生きられるといいねテツ!にしても莫大な費用がかかる入院や手術、医療保険に入るのはもちろん、健康診断を定期的に受けないといけませんね今回は痛感しました。動物を飼っている皆様どうぞお気を付けください。
それでは明日G-Speedはweb対応定休日とさせていただきます。皆様どうぞ自粛しつつ楽しい週末をお過ごしください。渡邉でした。