2008年08月23日
いつもお読みいただきありがとうございます。すっかり久々になってしまいまして申し訳ありません。今日は少し方向を変えていまや国産ミニバンの販売戦略に欠かせないといわれる「インビジブルファミリー」についてです。
知らなかった方のためにまずおさらいです。インビジブルファミリーとは日本語では「見えざる家族」との意味で、例えばご夫婦がいたとします。その子供達は同居せず結婚し近くに孫と住んでいる。普段は別々の家族、時には1つの家族として機能する、普段は見えない家族なのでこう呼ぶのだそうです。近くの定義とは公共交通機関を使っても1時間以内で行ける距離だそうです。私は昔から結婚した女性は、実家の近くに住むというのはよく聞きますのでごく当たり前だと思ったのですが、以前に比べて非常に増えているので最近はこういう呼び名で騒がれているようです。
この言葉とミニバンがどう結びつくかというと、ミニバンの購入層といえば、少し前は子供達、30代から40代の子育て世代というイメージでしたが、最近の物価高でミニバンよりも燃費や維持費が安価なコンパクトカーに乗り換えているのだそうです。そこでおじいちゃん達の登場です。比較的経済的余裕もあり、燃費といっても長距離を乗らないのでそんなに切実でない世代です。日曜日など孫に会いに近くの息子夫婦の家へ、そしてついでだからみんなで買い物や食事に行こうか。となるのだそうです。おじいちゃんやおばあちゃんは孫と一緒にいられるし、息子夫婦は買い物や食事代が浮く。お互いの利害がまさに一致。そうなれば噂を聞いたお友達のおじいちゃんも乗り換える。高価でも孫が喜んでくれることが大事。今やミニバン購入層の3割!を占めるおじいちゃん世代は自動車メーカーから重要な存在として見られているのです。
そして購入時に絶対購入するのはベビー・チャイルドシートです。それも値段はさておき安全性重視。大切な孫に何かあったら大変、高くても平気。
これからのミニバンは、ドアまでつながった長いつり目のLEDヘッドライトや、何個付いているかわからないほど多いスピーカーと重低音よりも、おじいちゃんがいかに運転しやすいか、例えばカタログはメガネをかけなくても読めるとか、メーターやナビゲーションの文字が大きめならくらくフォン的装備が重要になるかも知れません。メーカーの次なる一手に注目したいと思います。
それでは次回も是非読んでください。店長の渡邉でした。