2022年07月07日
いつも店長ブログをお読みいただきましてありがとうございます。スズキの人気車種のジムニー、いまだに納期が1年とか言われているらしいのですが、今までは2ドアのみ、でも今日はっきりリアドアとドアハンドルた付いた車が海外メディアサイトでスクープされていましたね!ジムニーは今まで結局4ドアが存在しなかったため、発売されたら史上初!となります。更に人気が出るんでしょうね。どんな感じなんでしょうねジムニー、私はいまだ乗ったことがありません。さて七夕の今日はこちらです。
TT20周年記念車でお客様が再度ご来店ですありがとうございます。いつ見てもいいですね専用カラーアローグレーにグロスブラックグリル、ディフューザー、そしてこちらも20周年記念車にしか付かない専用ラッパ?タイプのテールパイプがリアスタイルに華を添えています!ってそれは違う(笑)いきなりのビフォーアフター、願いがかなった?本物の20周年記念車になりました!と喜んでいただけました。間違いなく日本に1台のユーロ仕様ラッパテール車です!そしてそこまでの過程をおさらいしましょう。
よく本国で20周年記念車発売時メディアに出ていた写真や動画で見ていたラッパテール、今日は七夕ですから(笑)実は日本仕様車のみ右下写真のように通常モデルと同じクロームラウンドタイプに変更されてしまっています。前回のご来店時に「ラッパテールじゃないと20周年じゃない!」と購入以来ずーっと不満だったとのこと。確かに外観で全くの専用はこれだけですからね!お気持ちわかります。ディーラーさんに言うものの当然門前払い。交換したいとのことで私が適合や入手など調べることになり、それこそ夜な夜な資料を集めようとするものの・・・世界限定999台ですからね情報はほぼゼロ、それでもコツコツと事実を積み上げていき遠方のお客様なのでメールのやりとり、ようやく「きっと付くだろう」との都合のいい結論(汗)に達して本国へ発注となりました。価格もまたすごい・・・通常のテールパイプトリムが3セット買えます!
発注後もいろいろとハードルがありましたが何とかパーツが届きました。しかし!てっきり右下写真のようなサクっと差し込むだけのパーツが届くと思いきや・・・まさかの「切って重ねてバンドで締めろ」補修パーツとしてはそういう取付方法でした。どうしよう・・・後戻りするわけにもいかずもうやるしかない(笑)なぜ右下写真の日本仕様の左右の長さが違うのか・・・がカギでした。
右側は最初からすんなりカットして普通に差し込めるのはわかっていました。問題は左側、わかってはいたんです日本仕様は排気制御バルブが付いていることを。だからその分テールパイプが短かったんですでもバルブが付いている方のパイプ径が小さい、ことは想定外!ここは板金歴ウン十年の社長の出番です。んーんと悩みながらも標準をカットし、丁寧に丁寧に少しずつサンダーで削って同じ径になるような場所まで削ります。詳細は言えませんが私には神業としか思えません。ラッパテールのバンドはスポット溶接されていましたが板金屋なら誰でもスポットカッターを持っていますので外せます。ただ正確にきれいに外すのはなかなかできるものではありません。さらにバルブと干渉する部分もカット、そのカット片も余さずグラつかないよう調節に使います。何度も何度も位置、ツラを調節し、一番上の写真のような見事な仕上がり、となりました。
ちなみに左側のバルブは現在のクワトロモデルには付いていませんのでスムーズに付けられます。調べたところどうもエンジン出力によってバルブ有無があるようですが定かではありません。20周年記念車発売当時日本仕様公称出力230PS、現在は245PS、20周年記念車発売時のユーロ仕様も245PS、そのあたりが関係しているようです。今回もご利用ありがとうございました。今度はさらに本物に近づけるべくリアキャリパーもブラックにしてください!
それでは次回も読んでください。渡邉でした。